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国連防災世界会議 写真と言葉で復興へ課題や経験発信 宮城

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国連防災世界会議 写真と言葉で復興へ課題や経験発信 宮城

 パブリック・フォーラムのテーマ館「女性と防災」会場のエル・パーク仙台(仙台市青葉区)では16日、被災女性が撮影した写真にメッセージを添えたものを題材に復興について考える「フォトボイスとアーカイブ」が開かれた。

 フォトボイスとは、写真と撮影者の思いを通じ、自身の経験や地域の課題を社会に発信すること。食パンが1枚だけ写った作品は、授乳中だった女性が震災直後の避難先で撮影した。この女性は、当時、家族に渡された食事がパン1枚で、授乳中だった自分に夫が分けてくれたというメッセージを声を詰まらせながら読み上げた。

 この日は約70人が参加。こうしたフォトボイスを題材に、課題や経験を話し合った。参加者からは「被災者に格差があることが分かった」「正確な情報の必要性を感じた」などの声が上がった。

 主催団体の一つ、NPO法人「フォトボイス・プロジェクト」の吉浜美恵子共同代表は「フォトボイスで後世に市民が感じた震災の記憶・教訓を残すことができるし、被災者も思いをはき出すことで、心理的な負担を解消できる」と意義を強調した。