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視覚障害者向け災害用ベスト 支援求めるツールを狛江市が無料配布 東京

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視覚障害者向け災害用ベスト 支援求めるツールを狛江市が無料配布 東京

 狛江市は、視覚障害者が災害時などに避難する際に適切な配慮や支援を受けられるよう、周囲の人々の注意を喚起する災害用ベスト「こまベスト」を作製し、無料配布を始めた。障害者は人混みの中での移動が難しく、急いで逃げようとする周りの人から押されたり、突き飛ばされたりする不安や危険を抱えている。そこで、障害者が自分の存在を周囲の人々に知ってもらい、支援してもらうためのツールとなるように開発したという。

 雨をはじく丈夫なポリエステル生地でできた蛍光色のベストで、胸と背中部分に「目が不自由」と書かれた着脱式の反射テープを貼り付けた。胸ポケットにはひもでつながれた災害用ホイッスルがつけられている。また、配慮や支援を必要とすることを周囲に知らせるための、赤地に白い十字とハートマークをデザインした「ヘルプマーク」を表裏にあしらった。

 同マークは障害者らが配慮、支援を受けやすくなるようにとの考えから都が作成したもの。都内の多くの自治体が同マークをあしらったヘルプカードを作ったり、ポケットティッシュ、優先駐車スペースの床シールなどに応用している。

 ベストの作製費は1着約7千円。同市内には配布対象となる視覚障害者が約140人おり、市は150着を準備して希望者に無料で配布している。さらに、平成27年度は反射テープで「耳が不自由」と知らせることができる聴覚障害者向けのベストを作製する予定で、新年度予算案に必要経費を計上した。