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声でカルテ入力、傷痕目立たぬ絆創膏 関西発の独創技術紹介 大阪

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声でカルテ入力、傷痕目立たぬ絆創膏 関西発の独創技術紹介 大阪

 医師が診察と同時に音声でカルテを入力したり、高速道のトンネルで火災時に複数の排気用ファンを制御して煙の拡散を封じたりする“関西発”のユニークな技術を一堂に紹介する特別展が、大阪市中央区本町の大阪企業家ミュージアムで開かれている。写真やパネルなどで技術の仕組みや応用例などを分かりやすく解説しており、担当者は「大阪を中心とする関西各地の優れた技術や商品を誇りにしてほしい」と話している。

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 ミュージアムでは、これまでも明治以降に活躍した企業家を紹介する常設展示をしてきたが、今回は特に平成の時代に活躍する企業家たちに焦点を当てて企画した。

 特別展は「-挑戦・創意工夫-今活躍する企業家たち2015」。大阪をはじめ、京都や兵庫など関西各地の企業29社が誇る技術や製品を、写真入りのパネルで解説している。紹介する企業は、関西でものづくりをする中小企業を対象に、近畿経済産業局が支援を強化している「環境・省エネ」「医療・健康」「先端産業」「防災・セキュリティ」「新市場創出」の5分野から選定した。

 特別展で紹介している音声カルテ入力のシステムは、レイシスソフトウエアーサービス(大阪市中央区博労町)が開発。医師が装着する眼鏡に音声認識のマイクを取り付けており、内視鏡検査をする際、画像を見ながら診察結果を話してタッチパネルを操作すれば、自動的に話した内容が画像とともに記録される。

 通常は検査後にカルテを作成するが、このシステムを使えばリアルタイムに診察結果を記録できるほか、診療時間も短縮できる。

 昨年12月に開発されたばかりだが、すでに京都医療センター(京都市伏見区)など関西の病院に導入が進んでいる。

 また、高速道のファンを同時制御するシステムは、創発システム研究所(神戸市中央区)が開発した。高速道のトンネル天井部分にある複数の排気用ファンの風向きや風速などを自由に変え、火災時に煙が現場以外に拡散しないようにして二次災害を防ぐ。

 ほかにも、傷口に適度な湿気を与えて傷痕を残りにくくする東洋化学(滋賀県日野町)の絆創膏(ばんそうこう)「モイストキュア」や、気軽に茶道気分を楽しんでもらうため、茶器やマドラーなどをコンパクトにまとめた竹茗堂左文(奈良県生駒市)の製品「マグカップ・マドラーDEお茶」なども紹介している。

 担当者は「企業の独創的な技術があるから世の中が便利で豊かになることを知ってほしい」と話している。

 5月15日まで。午前10時~午後5時(水曜は午後8時まで)。入場料は大人300円、中高大生100円。日曜と月曜、祝日は休館。問い合わせは大阪企業家ミュージアム(電)06・4964・7601。