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古代の葬送再現し公開 松山の国史跡「葉佐池古墳」

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古代の葬送再現し公開 松山の国史跡「葉佐池古墳」

レプリカで再現された葉佐池古墳の石室内部=松山市

 通夜の起源とされる儀式「もがり」の検証を可能にした古墳として知られる松山市北梅本町の国史跡「葉佐池(はざいけ)古墳」の整備工事が終了し、古墳公園としてオープン。レプリカで再現された石室内部などが公開され、考古学ファンの注目を集めている。

 同古墳は全長約40メートル、幅約25メートルの長円墳。6~7世紀の未盗掘の横穴式石室3基と竪穴式石室2基の計5基が確認されている。このうち発掘調査が行われた横穴式石室は、最終埋葬時の様子を留めていることなどから、石室内で行われた複数回の埋葬や「もがり」の存在を確認。古墳の築造順序なども判明するなど、古墳時代後期の葬送儀礼が明らかになった。

 公開されている石室は同古墳最上部付近にあり、東に石鎚山、西に瀬戸内海が見晴らせる。大きさは全長約4メートル、最大幅約1・4メートル、高さ約1・8メートル。埋葬者は3体で、6世紀後半~7世紀初期にかけて追葬された。同地の有力者とみられ、須恵器の製作を生業としていたと推測されている。白い布を全身に巻き付けた埋葬者などがレプリカで再現されている。

 同市は平成24年度から同史跡の保全と周辺整備を進め、写真パネルや映像で古墳を紹介する施設や多目的広場、駐車場などを備えた「葉佐池古墳公園」としてオープンした。公開は土、日、祝日で入場無料。問い合わせは同市文化財課(電)089・948・6891。