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【平昌五輪・祭典のまちから】成功の鍵は「おもてなし」

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【平昌五輪・祭典のまちから】
成功の鍵は「おもてなし」

 17日間に及んだ「雪と氷の祭典」が幕を閉じた。2年後の東京に向け、日本と時差のない韓国で開かれる五輪から何か「ヒント」を見つけたい。そんな気持ちで取材に赴いた。

 観客と一緒にシャトルバスで競技場に行き、街で地元の人に話を聞く。山間部の平昌(ピョンチャン)、海岸部の江陵(カンヌン)を往復する過酷な日々、救われたのは期間中1万8千人が動員されたというボランティアの存在だった。早朝から深夜まで寒い屋外に立ち、「アニョハセヨ(こんにちは)」「アニョヒケセヨ(さようなら)」と笑顔を絶やさない。意思疎通が難しい場面でも、何とか要望に応えようという姿勢が感じられた。

 シャトルバスの遅延やノロウイルスの蔓延(まんえん)、強風の影響、チケット問題など、さまざまな課題が浮き彫りになった今大会。開幕前には待遇の悪さを理由に2千人以上が離脱する騒ぎも起きたが、彼らの貢献なしに閉会を無事に迎えることはできなかっただろう。

 大都市・東京で行われる2020年。世界各地からの観客を、日本の人々がどれだけ真心を持って迎えられるかが、成功の鍵を握る。五輪招致に国際オリンピック委員会(IOC)総会で滝川クリステルさんが発言した「おもてなし」。閉会式の五輪スタジアムに打ち上げられた花火を見ながら、ホスト国に最も必要なものを、改めて感じた。

 (原川真太郎)

 =おわり

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