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【平昌体温計】周囲に目を配らずおしゃべり 大会の印象決めるのは選手ではなく…

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【平昌体温計】
周囲に目を配らずおしゃべり 大会の印象決めるのは選手ではなく…

閉会式で打ち上げられた花火=25日、平昌五輪スタジアム(ロイター) 閉会式で打ち上げられた花火=25日、平昌五輪スタジアム(ロイター)

 閉会式に登場した各国選手団を、舞台上で出迎えた大会の女性ボランティアたち。灰色と赤を基調にしたデザインの防寒着姿は毎日見ていたが、内心、ちょっとダサいと思っていた。

 しかし、ボランティアは皆、ユニホーム姿が誇らしげで、退勤後の居酒屋やナイトクラブにもそのままの格好で出掛けていく。男子学生の一人は服装について「国の一大イベントに自分が関わっているという高揚感がある」と話した。

 極寒、強風、輸送の混乱…。大会期間中、さまざまなトラブルに見舞われた。そのたびに、ボランティアが走り回っていたのを思い起こす。現地視察をした東京五輪組織委の関係者は、バスの到着が遅れた際、自主的に使い捨てカイロを配っていた姿が印象に残っていると振り返る。

 一方、同僚記者は、周囲に目を配らずおしゃべりに興じる会場案内の学生らに冷ややかな視線を送り、大会運営への不満を漏らしていた。

 オリンピックの主役は誰か。それは言うまでもなく、4年間の思いを胸に死闘を繰り広げる選手たちだろう。しかし、大会の印象を決めるのは、会場や関連施設のあらゆる場所で活動するボランティアだ。約1カ月の取材生活を振り返り、そう実感する。

 2年後、舞台は東京に移る。ゲリラ豪雨や交通渋滞など対策や準備は着々と進むが、想定外の事態はおそらく発生する。対応するボランティアのもてなしの心が、より強い印象を残す大会になるよう期待している。おしゃれなデザインのユニホームとともに。(時吉達也)

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