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【平昌五輪】「美帆だけじゃない、菜那もいる」 姉の意地みせた「金」は五輪の日本女子初の快挙

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【平昌五輪】
「美帆だけじゃない、菜那もいる」 姉の意地みせた「金」は五輪の日本女子初の快挙

新種目のスピードスケート女子マススタートを制し、日の丸を掲げて喜ぶ高木菜那。今大会2個目の金メダルを獲得した=24日、江陵(納冨康撮影) 新種目のスピードスケート女子マススタートを制し、日の丸を掲げて喜ぶ高木菜那。今大会2個目の金メダルを獲得した=24日、江陵(納冨康撮影)

 天才と呼ばれた妹を、努力と気迫の姉が超えてみせた。メダルラッシュに沸いた平昌五輪のスピードスケートを締めくくる、女子マススタートの高木菜那の金メダル。1大会で2つの「金」獲得は、夏季五輪を含め日本女子では初めてだ。常に妹の美帆(日体大助手)と比較され、そのたびに負けん気を燃やしてきたが「美帆だけじゃなくて菜那もいるんだぞ」と最高の形で姉の意地をみせた。

 けがとの闘いを乗り越えた先に、たどりついた頂点だった。身長は155センチ。世界の強豪に交じると、小柄さが際立つ。だが全身を使ったフォームは、今大会3個のメダルに輝いた美帆も「きれいだ」と賛辞を贈る。高校時代のスケートの恩師、東出俊一さんは「美帆の滑りは一般人にはまねできないが、菜那は見本になる」。恵まれたとはいえない才能を努力で磨きあげてきた。

 団体追い抜きの主力として五輪を目指していた昨季、小さな体は悲鳴をあげた。右膝の故障。練習しては再発を繰り返し、バイクをこぐだけの日々もあった。昨年2月の世界距離別選手権では美帆と姉妹で臨んだマススタートで銀メダルを獲得したが、膝は良くならないまま五輪シーズンを迎えた。「焦ったり、ネガティブになったりするときは『このつらさが後で生きてくる』と考える。無駄なことはひとつもない」。不安を振り切ろうと必死な思いが見え隠れした。

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