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【黒田勝弘のから(韓)くに便り】愛国主義という興奮の低下にある種の“成熟”

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【黒田勝弘のから(韓)くに便り】
愛国主義という興奮の低下にある種の“成熟”

【平昌五輪2018】スピードスケート 女子500m 小平奈緒 左は李相花(イ・サンファ)=18日、韓国・江陵オーバル(納冨康撮影) 【平昌五輪2018】スピードスケート 女子500m 小平奈緒 左は李相花(イ・サンファ)=18日、韓国・江陵オーバル(納冨康撮影)

 平昌五輪が25日、閉幕する。韓国にとってこの種の大規模国際スポーツ大会は1988年のソウル五輪、2002年のサッカー・ワールドカップ(W杯)に次ぐ。韓国では国際大会出場の選手たちは「国家代表」といわれる。社会的に日ごろ強い韓国の愛国主義が、国際スポーツ大会となると目立つのだが、今回はどうだったか。

 筆者は88年のソウル五輪も02年のW杯も経験しているが、今回はその愛国主義がどこか後退した感じがした。

 ソウル五輪の時、筆者は「韓国の思い入れが強く韓国のための五輪のようで気が重かった」という外国人記者の声や、日本や米国に対する韓国の観衆やメディアの“敵意”を紹介している(拙著『“板門店の壁”は崩れるか』収録の「韓国人の攘夷と開国」から)。

 またW杯では、ソウル都心を埋めた街頭応援の数十万群衆がサポーターの真っ赤なシャツを着て絶叫する「デーハンミングック!」の大歓声と、準決勝進出の快挙でもたらされた「国家、民族、歴史に対する自己称賛の嵐」が印象的だった(同『ソウルが平壌になる!』収録の「ワールドカップ民族主義」から)。

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