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【平昌五輪・祭典のまちから】ボロボロになった登山靴

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【平昌五輪・祭典のまちから】
ボロボロになった登山靴

極寒の会場でも世界各地から訪れた人々は思い思いに五輪を楽しんでいた=平昌のアルペンシア・ジャンプセンター(原川真太郎撮影) 極寒の会場でも世界各地から訪れた人々は思い思いに五輪を楽しんでいた=平昌のアルペンシア・ジャンプセンター(原川真太郎撮影)

 ひざと肩の鈍い痛みが、日増しに強くなっている。理由は明白。連日の“山登り”のせいだ。

 宿がある海岸部の江陵(カンヌン)からジャンプやノルディックスキー複合、スノーボード競技などが行われる山間部の平昌(ピョンチャン)にあるアルペンシア・ジャンプセンターまでは、タクシーとシャトルバスを乗り継いで約1時間半。入場口に到着して手荷物検査を済ませた後、競技場まではさらに10分ほど坂道が続く。

 起伏に富んだ地形で行われる冬季五輪ならではだが、観戦する方も楽ではない。日中でも氷点下となる気温に、刺すような冷たい韓国の風「カルパラム」(刀風)。ダウンジャケットを重ね着し、一眼レフのカメラやノートパソコンを入れたリュックサックを背負って、ひたすら歩き続けた。今回の出張に合わせて購入した登山靴は、この2週間あまりでボロボロになった。

 夜に行われた競技から帰ると午前3時近くになっていたこともあり、シャワーも浴びずにベッドに倒れ込み、気づくと朝になっていたこともしばしばだった。

 ただ、そんな競技場にはいつも世界各地から集まった人々がいて、4年に1度の「冬のお祭り」を思い思いに楽しんでおり、素晴らしい雰囲気に包まれていた。

 熱戦が続いた平昌冬季五輪も、明日フィナーレを迎える。英語が苦手な運転手に行き先を伝え、「ちゃんと着くのか」とドキドキしながらタクシーに乗る日々が終わると思うと、ほっとする半面、少し寂しい。(原川真太郎)

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