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【主張】パシュートの金 「団結と個の力」学びたい

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【主張】
パシュートの金 「団結と個の力」学びたい

 平昌五輪のスピードスケート女子団体追い抜き(チームパシュート)の決勝で、日本が個人のメダリストをそろえた強豪オランダを下して金メダルを獲得した。

 個々の力では劣る日本が科学的に鍛錬を重ねたチームワークでつかんだ勝利である。逆転、また逆転の決勝レースは多くの示唆にも富んでいた。

 400メートルのリンクを3人で隊列を組んで6周するレースを、日本は2分53秒89の五輪新記録で制した。平均時速は50キロ近い。生身で時速50キロの風圧を受け続けることを想像してほしい。競技の最大の敵は、空気抵抗である。

 日本チームは年間300日を超える合宿で抵抗を軽減する一糸乱れぬ隊列に磨きをかけてきた。

 風洞実験で理想の隊列や先頭選手交代の効率を割り出し、選手間の間隔や左右のずれを繰り返し調整してきた。その成果が、個の滑りで圧倒できると踏んだオランダを上回ったのだ。

 科学的鍛錬に裏打ちされた団結力こそ、日本のお家芸であるといえる。バトンパスに磨きをかけ、リオデジャネイロ五輪で表彰台に上がった陸上400メートルリレーの日本男子チームも同様である。

 ただし、それだけでは世界の頂点には立てない。日本のパシュートには、エース高木美帆の存在があった。

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