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【平昌五輪】藤森、最後の五輪でやりきった…悔いのない7位

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【平昌五輪】
藤森、最後の五輪でやりきった…悔いのない7位

女子ビッグエア決勝の1回目を終え、歓声に応える藤森由香(共同) 女子ビッグエア決勝の1回目を終え、歓声に応える藤森由香(共同)

 平昌五輪は22日、新種目の女子ビッグエア決勝が行われ、16歳の岩渕麗楽(れいら)=キララクエストク=が合計147.50点で4位、藤森由香(ゆか)=アルビレックス新潟=が122.75点で7位、鬼塚雅(みやび)=星野リゾート=が119.00点で8位だった。

 アンナ・ガサー(オーストリア)が185.00点で優勝し、スロープスタイルを制したジェイミー・アンダーソン(米国)が177.25点で2位、ゾイ・サドフスキシノット(ニュージーランド)が157.50点で3位だった。

 複雑に回転する大技はなくても、基本に忠実な技術が光った。ベテランの藤森は最後の出場と決めている五輪を心から楽しむように全力で平昌の空を舞い、7位に入賞した。

 韓国入りしてから、徐々に調子を上げてきた。スロープスタイル予選は女子日本勢最高の9位。ビッグエア予選でも板をつかむ「グラブ」の長さを意識し、横2回転半の「バックサイド900」を完璧に決めて2位で決勝に駒を進めた。

 好調を維持してきた要因は、五輪を控えた今季に得た気づきだ。斜面に大きなうねりがあるコースを複数の選手が同時に滑って着順を競うスノーボードクロスからの転向。昨季に初めてスロープスタイルとビッグエアのワールドカップ(W杯)に出場した。シーズン終了後に自分の滑りを動画で見返すと、「少し緊張したり、失敗をひきずったりして気持ちを持ち直せなかったときに力が入ってしまう」と感じた。頭を強打して脳振盪(のうしんとう)を起こしたのも、焦りが原因だと気づいた。基本に立ち返り、板を走らせるライン取りやエアの踏み切り、確実にグラブを決められる丁寧なパフォーマンスに徹したことで安定感が増した。

 種目を転向して迎えた最後の五輪。決勝の1回目に2回転半をきれいに決めてメダル争いを演じた。勝負の3回目は着地に失敗したが、「長い間やりたいことをやってきて決勝まで残った。やりきったという気持ちでいっぱい」。全力を出し尽くした31歳に充実感が広がった。(岡野祐己)

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