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【平昌五輪】組織力とエースの成長で世界と対峙 連係と技術で勝ち取った金メダル 女子団体追い抜き 

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【平昌五輪】
組織力とエースの成長で世界と対峙 連係と技術で勝ち取った金メダル 女子団体追い抜き 

【平昌五輪2018スピードスケート女子団体追い抜き(チームパシュート)決勝】寄せ書きの入った国旗を手に記念撮影する(右手前から)高木美帆、佐藤綾乃、高木菜那、菊池彩花=江陵オーバル(撮影・松永渉平) 【平昌五輪2018スピードスケート女子団体追い抜き(チームパシュート)決勝】寄せ書きの入った国旗を手に記念撮影する(右手前から)高木美帆、佐藤綾乃、高木菜那、菊池彩花=江陵オーバル(撮影・松永渉平)

 日本は今季のワールドカップ(W杯)で3戦全勝、滑るたびに世界記録を更新してきた。五輪個人種目のメダリストをそろえる前回ソチ五輪優勝のオランダと2強を形成する裏には、日本ならではの「組織力」と、個の力でもオランダに負けないエースの存在がある。

 日本の強みは3人の同調した滑りだ。足の動きをそろえ、2、3番手の体力消耗を抑える隊列の美しさは、世界が手本としている。空気抵抗が大きく、負担のかかる先頭の交代もスムーズ。先頭があえて外側に大きくはみ出し、2、3番手が一気に前に出ることで素早く交代が完了する。

 先頭交代が少ないほどタイムロスもない。4位だったソチ五輪で5回だったレース中の先頭交代を、2016年11月のW杯で4回、昨年12月のW杯で3回に減らし、糸川敏彦コーチが「(1回あたり)0・1~0・2秒くらい落ちる」と話す負の要素を排してきた。

 これを可能にしたのが高木美の成長だ。16年11月は計2・75周だった先頭を引っ張る距離が、昨年12月には全体(6周、約2400メートル)の半分以上となる計3・5周まで伸びた。エースがラストを引っ張り、日本は半周のラップタイムを最後まで14秒台で維持する。

 連係と技術で個々の能力差を埋めていく戦いぶりは、16年リオデジャネイロ五輪で銀メダルに輝いた陸上男子400メートルリレーチームにも重なる。(五輪取材班)

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