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【平昌五輪】地元・新潟、家族、競技普及…HP小野塚彩那、一途な思い胸に「感謝の気持ち伝えたい」

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【平昌五輪】
地元・新潟、家族、競技普及…HP小野塚彩那、一途な思い胸に「感謝の気持ち伝えたい」

女子ハーフパイプ決勝 エアを決める小野塚彩那=平昌(共同) 女子ハーフパイプ決勝 エアを決める小野塚彩那=平昌(共同)

 平昌五輪は20日、女子ハーフパイプ(HP)の決勝で、前回ソチ冬季五輪銅メダリストで昨年の世界選手権を制した小野塚彩那(石打丸山ク)は82・20点で5位だった。

 「日本でメジャーな競技にしたい」-。5位に終わった小野塚の原動力は、HPを普及したいという一途な思いだ。

 父がジャンプで国体に出場し、母もアルペンの元選手というスキー一家に生まれ、初めてスキーを滑ったのは2歳のとき。母方の実家が経営する旅館の近くにスキー場があり、毎日ナイター照明が消えるまで打ち込んでいた。

 誰から教わるともなくスキー道具を大切にし、晩ご飯そっちのけで板の手入れをした。中学校のスキー部では下級生が移動のバスに道具を積み込む慣習があったが、自身の板は必ず自分の手で一番上に積んだ。「一番上にあれば最初に練習に行けるし、傷まないから」という理由からだ。

 専修大学卒業後にHPに転向。しかし、資金と練習環境の確保は甘くなかった。海外遠征は自費で参加し、スポンサー探しにも奔走。実家の旅館の常連客を中心に結成された後援会の支援を受け、ようやく練習は軌道に乗った。

 2013年には地元のジュニアチームにフリースタイル部を立ち上げ、スキー場にHPのコースができた。「五輪は4年に1度しかない。この競技に注目してもらえるチャンス」と意気込んで平昌入りした小野塚。2大会連続のメダル獲得はならなかった。それでも自身の滑りは見せた。29歳は「(支援に対して)結果で恩返しできなかったのは残念だが、感謝の気持ちを伝えたい」と前を向いた。(岡野祐己)

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