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【平昌五輪】「進化を超え『神化』の域に入った」レジェンドが最後の飛躍 試練乗り越え「金」渇望 スキージャンプ・葛西紀明 

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【平昌五輪】
「進化を超え『神化』の域に入った」レジェンドが最後の飛躍 試練乗り越え「金」渇望 スキージャンプ・葛西紀明 

競技を終え、関係者と握手する葛西紀明=アルペンシア・ジャンプセンター(撮影・松永渉平) 競技を終え、関係者と握手する葛西紀明=アルペンシア・ジャンプセンター(撮影・松永渉平)

 8度目の五輪出場を果たした「レジェンド(伝説)」の平昌五輪が幕を閉じた。ノルディックスキー・ジャンプ男子団体に後輩とともに臨んだ葛西紀明(45)は、ソチ五輪に続くメダル獲得はならなかったが、競技後には現役続行の意思を示し、4年後の北京五輪で「メダルを取りたい」と高らかに宣言。気持ちを切り替え、早くも未来を見据えた。(中村昌史)

 全ての思いを込めた2回目の飛躍だった。しかし、飛距離はK点の125メートル。メダルを狙うには相手の背中が遠すぎた。

 「プレッシャーを抱えていた。終わってほっとしている」。偽らざる思いを吐露した。

 小学3年から始めたジャンプ人生は、幾度もの逆境を不屈の闘志で乗り越えた歴史だった。1998年長野五輪ではノーマルヒル7位ながら団体メンバーに落選。悔しさのあまり、仲間に「(地上に)落ちろ…」と念じた。最終ジャンパーの船木和喜の飛躍で金メダルが決まると、記憶が飛ぶほど打ちのめされた。

 それでも飛び続けた。「絶対1番になるという強固な信念。葛西が今も第一線で戦えるのは誰にも負けない心の強さと努力があったからだ」。幼少から指導した下川ジャンプスキー選手後援会会長の蓑谷(みのや)春之さん(72)は断言する。

 数え切れないほど引退危機はあった。長野五輪直後に所属先のスキー部が廃部。その3年後には移籍先も廃部になった。そこで受け入れを打診されたのが、スキー部のなかった現所属先の土屋ホームだった。

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