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【平昌五輪】「純粋さ」で逆境はねのけ 地元に勇気の恩返し スピードスケート女子1000メートル・小平奈緒

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【平昌五輪】
「純粋さ」で逆境はねのけ 地元に勇気の恩返し スピードスケート女子1000メートル・小平奈緒

女子1000メートルで銀メダルを獲得し、結城匡啓コーチ(右)とタッチを交わす小平奈緒=14日、江陵(共同) 女子1000メートルで銀メダルを獲得し、結城匡啓コーチ(右)とタッチを交わす小平奈緒=14日、江陵(共同)

 順風満帆なスケート人生ではなかった。小平奈緒はいつでも自分の信じた道を進み続けた。「私はスケートをやりたい」。その純粋な思いが、逆境をはねのける力になった。

 「行く先がなくて困っています。何とかできますでしょうか」。信州大卒業を間近に控えた平成21年3月、小平は相沢病院(長野県松本市)の相沢孝夫理事長(70)を訪ねた。

 小平は結城匡啓(ゆうき・まさひろ)コーチ(52)のもと、長野で競技を続けることを望んでいた。不況などを背景に所属先がなかなか見つからない。何社も回った末、つてを頼って相沢病院を訪れた。

 「長野の人が長野で練習したいと言っているだけなのに、それができないのはおかしい」。相沢さんは小平の純粋な訴えに心を打たれた。「高いお金は出せないけど、やりたいスケートを思い切りやらせてあげるくらいはできるかもしれない」。最初はそんな、気軽な気持ちだった。2010年バンクーバー五輪で銀メダルを取った際、病棟を回って患者にメダルを触ってもらった。いつしか小平の活躍は患者に勇気を与えるようになる。

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