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【平昌五輪】銀メダルのスノボHP平野、楽しさを犠牲にし葛藤の中でもがき続けた4年間 「勝ち続けること」が美学

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【平昌五輪】
銀メダルのスノボHP平野、楽しさを犠牲にし葛藤の中でもがき続けた4年間 「勝ち続けること」が美学

スノーボード・ハーフパイプ男子決勝。ショーン・ホワイトと抱き合う平野歩夢 =14日、韓国・フェニックス・スノーパーク(納冨康撮影) スノーボード・ハーフパイプ男子決勝。ショーン・ホワイトと抱き合う平野歩夢 =14日、韓国・フェニックス・スノーパーク(納冨康撮影)

 スノーボードの男子ハーフパイプ(HP)決勝は、前回ソチ五輪銀メダリストの平野歩夢(あゆむ)(木下グループ)が2回目に95・25点をマークして2大会連続の銀メダルを獲得した。ショーン・ホワイト(米国)が3回目に97・75点を出し、トップに立っていた平野を逆転して2大会ぶり3度目の優勝を果たした。

 片山来夢=らいぶ=(バートン)は87・00点で7位入賞。2回目に転倒した戸塚優斗(ヨネックス)は3回目を棄権し、11位だった。決勝は12人が3回ずつ滑り、3回のうち最も高い得点で争った。

 15歳で出場したソチ五輪で、日本人最年少の銀メダルを獲得して4年。平野は2大会連続の表彰台に上がり、「いまできる範囲では全力でやれた」と納得の表情をみせた。

 この4年間、平野は葛藤の中でもがき続けていた。競技を続ける以上、求めるのはソチを超える輝き。「自分を追い詰めてまでやらなきゃいけないものを楽しさ以上に感じていた」。大けがのリスクがつきまとう高回転技を極め続ける毎日に「全く楽しくない」とこぼしたこともある。

 スノーボード界はハーフパイプ(HP)などの競技性と自由を追求する娯楽性に大別される。米国では若者を中心に手付かずの雪山(バックカントリー)を自由に滑走する映像制作が盛んだ。平岡卓(たく)(バートン)は銅メダルを取ったソチ五輪以降、後者に流れた。

 だが、平野の選択は競技だった。実家は新潟県のスケートボード場で4歳からスノーボードにも乗った。父・英功(ひでのり)さんは飛び込んでも痛くないエアマット施設を併設、子供たちが空中姿勢や踏み切りを習得できる環境を整えた。実家と雪山の往復で技を磨いてきたからこそ「プライドもある」と競技への思いが強い。

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