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【平昌五輪】強風を味方に 風洞実験で競技環境を再現 国挙げ表彰台後押し

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【平昌五輪】
強風を味方に 風洞実験で競技環境を再現 国挙げ表彰台後押し

スキージャンプの飛行姿勢のトレーニングの様子。15年から、選手をつり下げて空中での空気抵抗を測定できるようになった (JISS提供) スキージャンプの飛行姿勢のトレーニングの様子。15年から、選手をつり下げて空中での空気抵抗を測定できるようになった (JISS提供)

 平昌五輪前、多くの日本選手が足を運んだ場所がある。国立スポーツ科学センター(JISS、東京都北区)の風洞実験棟だ。人工的に気流を発生させて空気抵抗を測定できる施設で、ノルディックスキー・ジャンプやスピードスケートの選手はフォームのチェックやスーツ開発などに活用してきた。2020年東京五輪・パラリンピックの種目にも利用され、メダル獲得を後押しする。

 風洞実験棟は13年に約7億7800万円をかけて完成した。直径5メートルのファンで空気を循環させ秒速5~35メートル(時速18~126キロ)の風が吹き続ける環境を作り出す。

 ジャンプ女子の伊藤有希(土屋ホーム)は「風洞実験は大好きです」と語る。昨年12月下旬に1人で訪れ、フォーム確認に時間を割いた。ジャンプは助走で時速80キロを超え、着地直前の空中では同100キロ近くになるといわれる。いかに効果的なフォームを身につけられるかがポイントだ。

 風を前方から受けながら助走姿勢を取ると、足元の装置で空気抵抗を測定できる。ワイヤでつり下げての測定も15年から可能になり、空中姿勢の揚力なども測れるようになった。伊藤は「ジャンプ台だと、実際に飛んで、そのたびに台に上がるので練習回数に限りがある。風洞では何度でも練習できる」という。

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