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【平昌五輪】伊藤有希、静かな闘志秘める努力の「天才」 ノルディックスキージャンプ女子

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【平昌五輪】
伊藤有希、静かな闘志秘める努力の「天才」 ノルディックスキージャンプ女子

1回目を飛ぶ伊藤有希=アルペンシア・ジャンプセンター(撮影・早坂洋祐) 1回目を飛ぶ伊藤有希=アルペンシア・ジャンプセンター(撮影・早坂洋祐)

 早くから期待されながらも、高梨沙羅の陰に隠れてきたノルディックスキー・ジャンプ女子の伊藤有希(23)。静かな闘志を胸に秘めた努力の「天才」は9位にとどまった。

 小学6年のときに国際大会で世界の強豪相手に大会史上最年少で表彰台に立ち、注目を集めた。もっとも、運動神経や身体能力が群を抜いていたわけではない。幼少時に所属した下川ジャンプ少年団(北海道下川町)のコーチ、竹本和也さん(36)は「誰よりも遅くまで飛び続ける。『練習の虫』という資質が彼女を強くした」と振り返る。

 まもなく圧倒的な存在が立ちはだかった。2歳年下の高梨だ。「悔しいです」。竹本さんは、高2の時の大会で高梨に惨敗した伊藤が、何度もこうつぶやいたのを覚えている。どうやったら勝てるのか。理想のジャンプにこだわり、失敗を恐れ、伸び悩んだ。

 「もっと柔軟に、視野を広げてみてはどうか」。所属する土屋ホームの前総監督、川本謙さん(68)からアドバイスを受け、他選手のジャンプの動画の研究などに取り組んだ。競技と私生活もしっかり切り替えた。昨シーズンはW杯札幌大会で初優勝し、総合でも高梨に続く2位を獲得。期待は高まっていた。

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