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【平昌五輪】45歳葛西紀明「新伝説を」 最年長、飽くなき挑戦

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【平昌五輪】
45歳葛西紀明「新伝説を」 最年長、飽くなき挑戦

 平昌五輪第2日の10日、日本勢は男女ともに最年長の選手が奮闘した。冬季五輪史上最多8度目の出場となるノルディックスキー・ジャンプ男子ノーマルヒル、葛西紀明(45)は21位。女子距離複合15キロに出場した石田正子(37)は世界の強豪に最後まで食らいつき、14位でこの競技を終えた。

 「レジェンド(伝説)」の愛称で世界の尊敬を集める葛西紀明の五輪が始まった。結婚や娘の誕生、妹の死…。この4年間は激動だった。「新たな伝説を」。地元・北海道下川町では、葛西の果てしない挑戦に熱い視線を送っている。

 「お前しかいない、結婚しよう」。前回2014(平成26)年ソチ五輪で銀メダルを獲得した日、競技後にドーピング検査を待っている間、国際電話で交際中の怜奈さんにプロポーズした。1年後にはおなかに新しい命が宿る。幸せの絶頂だった。

 暗転したのが28年1月。妹の前川久美子さん(享年38)を亡くした。久美子さんは5年、高校入学直後に血液の難病である「再生不良性貧血」と診断され、入退院を繰り返した。ソチを戦った後、病室に行き、団体でも取った計2つのメダルを妹の首にかけた。笑顔ではしゃぐ姿をにこやかに見つめた。「金メダルをすりおろして、のませたら病気が治るかも」。葛西はそんな悲痛な思いを吐露したことがある。妹の遺影は、2つのメダルを首にかけた姿だった。

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