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【平昌五輪】
韓国版新幹線 安全性や快適性…東京五輪へのヒントはあるか
運行本数は1時間に2本程度。日本のように改札はないが、ホームに下りる階段の前で、警察官が金属探知機を使って持ち物検査とボディーチェックを行っていた。同様の措置は珍富駅やソウル駅、仁川国際空港駅で実施。珍富駅では警察犬も配置されていた。
駅や公共施設などは不特定多数の人が集まり、テロの標的となる「ソフトターゲット」とされる。人員の配置や監視態勢は、東京五輪の参考になるはずだ。
揺れも音も気にならず
車両の出入り口は新幹線と違ってバスのような段差があり、キャリーバッグなど大きな荷物を抱えている客は少し不便だ。パラリンピック期間中は車いすで訪れる人が多くなることも予想される。そうした対応にはやや不向きだと感じた。
KTXは、フランスの高速鉄道TGVをモデルにつくられた。通路の両側はいずれも一列2席ずつ。最高速度は時速約300キロだが、在来線の線路を改造し運行しているため同250キロ以下に抑えられている。
座席は新幹線よりやや狭い印象だが、さほど不便は感じない。揺れもあまりなく、音も気にならなかった。車内ではWi-Fiが無償提供され、インターネット環境も確保されていたが、荷物置き場は日本の成田エクスプレスや関西空港行きの特急と比べると、スーツケースなどを置く専用スペースは多くなかった。