記事詳細
【平昌五輪】
冬の祭典開幕…異例の政治色 南北、統一旗で合同行進 最多92カ国・地域参加
【平昌=時吉達也】第23回冬季オリンピック平昌大会は9日、平昌五輪スタジアムで開会式が行われ、史上最多の92カ国・地域が参加する冬のスポーツの祭典が開幕した。アジアでは1972年札幌、98年長野に続く3度目の冬季五輪で、88年に夏季大会を開催した韓国では初めて。北朝鮮の参加で朝鮮半島をめぐる政治色の強い大会となる。
日本は海外での冬季五輪最多となる124選手(男子52、女子72)を派遣。開会式では45歳で8度目の出場を果たしたノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(土屋ホーム)が日本選手団の旗手を務めた。韓国と北朝鮮は「統一旗」を掲げ、五輪では2006年トリノ冬季大会以来の合同入場行進を実施。聖火台の点火者は韓国のフィギュアスケート女子の10年バンクーバー五輪金メダリスト、金妍児さんが務めた。
開会式前に行われたフィギュア団体では男子ショートプログラム(SP)の宇野昌磨(トヨタ自動車)が1位の好演をみせ、ペアSPとの順位点合計で3位につけた。フリースタイルスキー・モーグルでは男子の堀島行真(中京大)らが決勝に進んだ。大会は25日までで、7競技102種目を実施する。