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【平昌五輪】紆余曲折を経て初めての2人での五輪 スピードスケート高木姉妹が頂点に挑む

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【平昌五輪】
紆余曲折を経て初めての2人での五輪 スピードスケート高木姉妹が頂点に挑む

本番会場で練習の合間に談笑する高木菜那(右)と妹の美帆=7日、江陵(共同) 本番会場で練習の合間に談笑する高木菜那(右)と妹の美帆=7日、江陵(共同)

 この瞬間をずっと待ち望んできた。姉妹で初めて一緒に大舞台に立つ瞬間だ。スピードスケート女子の高木菜那(日本電産サンキョー)と美帆(日体大助手)。これまでの五輪では交わることがなかった2人が今季、世界新記録を連発した団体追い抜きの中心的存在としてメダルに挑む。

 「『美帆の姉』というのが嫌だった」と菜那。美帆も「けんかばかりしていた」と振り返る。中学3年、15歳で2010年バンクーバー五輪に出場した美帆に、菜那は「妹に勝つことが自分のモチベーションだった」と打ち明ける。だが、その4年後に立場は逆転する。前回ソチ五輪で代表落ちを味わった美帆に対し、悔しさをバネに五輪を経験した菜那は妹への複雑な思いを「吹っ切れた」。

 それぞれが味わった苦い経験が2人を成長させ、いまの原動力になっている。昨年11、12月に世界記録を3度も塗り替えた団体追い抜きのエースとなった美帆。菜那は155センチと小柄ながら、チームをつなぐ潤滑油的な役割を果たす巧みな脚の運びが持ち味だ。いまでは素直にスケートを語り合い、買い物にも出かけるという2人にとって、団体追い抜きには個人種目以上の思いがある。「2人でメダルが取れるチャンス。この五輪に懸けている」と菜那。2人を指導した高校時代の恩師、東出俊一さんも「2人ともプレッシャーにつぶされるタイプじゃない」と活躍を信じる一人だ。25歳と23歳となった姉妹が狙うのは、もちろん頂点だ。

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