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【スポーツ異聞】プロ野球で始まった「リクエスト」制度 対象プレーが曖昧で混乱も

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【スポーツ異聞】
プロ野球で始まった「リクエスト」制度 対象プレーが曖昧で混乱も

8月25日の巨人戦で「リクエスト」を要求する阪神・金本知憲監督=東京ドーム(荒木孝雄撮影) 8月25日の巨人戦で「リクエスト」を要求する阪神・金本知憲監督=東京ドーム(荒木孝雄撮影)

 その後、巨人サイドはノーバウンド捕球ではないかと抗議。高橋監督もベンチを出て審判に確認したが、判定は覆らず、リプレー検証も行われなかった。そのままヤクルトの得点が認められ試合続行。巨人ファンからは「なんでリクエストしないんだ」という声が上がっていた。

 もっとも、高橋監督はリクエストをしなかったのではなく、できなかったのだ。ルールで「審判員(塁審)より前方の打球」はリクエスト対象外となっているためだ。しかし、一般にあまり知られておらず、ファンが戸惑うのも無理はないだろう。

 このほか、リクエストの対象外となっているプレーはストライク・ボールといった投球判定、ハーフスイング、ボーク(反則投球)、守備妨害など。見た目だけでは白黒をつけることができない審判の“感覚”が伴う判定などが対象外となっている。

 リクエストをめぐり、対象のプレーなのに認められないこともあった。8月19日に神宮球場で行われたヤクルト-阪神戦で、阪神・岩田の投球がヤクルト・青木の頭部付近へ。青木は避けようとして地面に倒れ込んだが、ヘルメットをかすめたかどうか微妙なシーンだった。審判は死球を宣告し、岩田は危険球で退場になった。

 阪神側は当たっていないとして抗議。しかし、リクエストは認められず、リプレー検証はされなかった。死球に関してはリクエストの対象になっており、阪神はこの審判の判断を不服として、NPBに意見書を提出した。

 今季は導入1年目。運用に手探り感があるのは否めない。対象の範囲が「わかりにくい」という声も大きい。シーズン終了後には、ルールの周知徹底や対象範囲の拡大など、新たな議論が必要だろう。(運動部 浜田慎太郎)

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