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サラリーマン漫画が予見した「未来」 父権喪失から失われた20年まで

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サラリーマン漫画が予見した「未来」 父権喪失から失われた20年まで

「サラリーマン漫画展」ポスター 「サラリーマン漫画展」ポスター

失われた20年

 平成に入ってからスタートした新井英樹さん(54)の「宮本から君へ」は、冷静沈着な島耕作とは正反対のサラリーマン。今春、テレビ東京系で放送されたドラマ版で主演の池松壮亮(いけまつ・そうすけ)さん(28)が大汗をかき、何度も土下座してみせたようにスマートさのかけらもない。時代は、バブル景気が終焉(しゅうえん)を迎える直前で、まだ活気があった。

 時代を下って平成6年~8年に連載された国友やすゆきさん(65)の「100億の男」について、真実氏は「バブル崩壊後の『失われた20年』到来をどんなコンテンツより早く象徴的に予見した作品」と評価する。

 100億円もの借金を背負った富沢琢矢(とみざわ・たくや)は、返済のためギャンブルのようなビジネスのスリルに取りつかれていく。グローバリズムや企業買収も盛り込まれた。

副業漫画家登場

 失われた20年で、サラリーマンが輝きを失い、サラリーマン漫画は一時減少した。代わって医者や料理人など特定の職業を描く作品が増えた。

 「サラリーマン漫画は失速するかと思ったが、サラリーマンとして働きながらインターネット上で漫画を発表する人が増えた」と真実氏は現代の潮流を話す。

 システムエンジニアである作者の実録に近いよしたにさん(40)の「ぼく、オタリーマン」や、ダメ社員“あるある”をまとめたサレンダー橋本さんの「働かざる者たち」などだ。

 「ネット発の“副業漫画家”の作品には、サラリーマン経験者ならではのリアリティーがある。(会社に飼い慣らされた)社畜生活を訴える作品が多いが、内容も多様化していくはずです」と真実氏は語る。

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