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【平成の証言】「ワールドカップは勝たなくては何も残らない。甘くなかった」(10年3月~9月)

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【平成の証言】
「ワールドカップは勝たなくては何も残らない。甘くなかった」(10年3月~9月)

サッカーW杯フランス大会を全敗で終え、記者会見する岡田武史監督=平成10年6月27日 サッカーW杯フランス大会を全敗で終え、記者会見する岡田武史監督=平成10年6月27日

10年7月

 「一緒にカレーを食べよう」「会場では一番にカレーを食べるぞ」(亡くなった和歌山市園部の小学4年、林大貴君)

 新聞は自治会の夏祭りを楽しみにしていた10歳の少年の言葉を伝えていた。25日、和歌山市でカレーを食べた参加者が吐き気や腹痛などを訴え、少年を含む4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒を発症した。

 和歌山県警は12月、カレー鍋にヒ素を混入させたとして殺人と殺人未遂容疑で、同じ自治会に住む元保険外交員、林真須美容疑者を逮捕した。事件後、全国で毒物混入事件が連鎖反応のように起きた。

10年9月

 「今日は1点も与えない投球をしたかった。このメンバーでもう一度日本一になりたいと思っていたから」(横浜高の松坂大輔投手)

 22日、夏の甲子園大会決勝で、松坂投手は京都成章高を相手に3四球のみで安打を許さず、夏の決勝では59年ぶりのノーヒットノーランを達成した。横浜高は春夏連覇。準々決勝ではPL学園相手に延長十七回、250球を1人で投げて勝利しており、2日後のノーヒットノーランは「平成の怪物」の異名にふさわしい活躍だった。プロ野球西武に入団した松坂投手は翌年、最多勝と新人王を獲得する。

10年9月

 「今も毎晩1本ぐらいずつ、溝口健二や小津安二郎らのシャシン(映画)を見ていますよ。うめえなあと思って、勉強している」(黒澤明監督)

 このインタビューが行われたのは82歳当時の平成4年。晩年に至っても学び続け、「やりたいものがたくさんあって困ってる」と記者にこぼした。

 10年9月6日、「世界のクロサワ」が88歳で亡くなった。ベネチア国際映画祭グランプリの「羅生門」をはじめ、「七人の侍」「生きる」「椿三十郎」「天国と地獄」「影武者」…。遺作となった5年の「まあだだよ」まで、珠玉の30本を残した。

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