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漫画の海賊版サイト対策、実験始まる 赤松健さん「20年のイタチごっこに決着を」

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漫画の海賊版サイト対策、実験始まる 赤松健さん「20年のイタチごっこに決着を」

海賊版問題について語る漫画家の赤松健さん(本間英士撮影) 海賊版問題について語る漫画家の赤松健さん(本間英士撮影)

現状を変える必要がある

 赤松さんは「UQ HOLDER!」(別冊少年マガジン)の連載を抱える第一線の漫画家だ。執筆と並行しての海賊版対策活動は生半可なことではない。漫画の世界では「漫画家は漫画を描くことだけ考えればいい」という風潮も根強い。

 それでも、この問題に取り組み続ける理由を「私は『古物コレクター』なんですよ」と説明する。ジャズのレコードや昔のファミコンソフトなどを多数収集しているのだという。「つまり、古いものをずっと使えるよう整えるのが好きなんです」。

 漫画についても「すべての書籍を画像データで収蔵したうえで、作品内のセリフなどを検索できるアーカイブ」を作りたいのだという。例えば、漫画家の作風の変化は、作中のセリフや単語を比較することで統計的に可視化できる。アーカイブ化により、漫画の学術的な研究もはかどる。

 皮肉なことに、現存する最大の電子アーカイブは海賊版サイトなのだ。「この現状を変える必要がある」という思いから、赤松さんは実験に取り組んでいる。(文化部 本間英士)

 赤松健(あかまつ・けん)。昭和43年、東京都出身。中央大卒。平成5年、「ひと夏のKIDSゲーム」でデビュー。主な代表作に「A・Iが止まらない!」「ラブひな」「魔法先生ネギま!」「UQ HOLDER!」など。今年、漫画家デビュー25周年を迎えた。株式会社「Jコミックテラス」取締役会長。日本漫画家協会常務理事。

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