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【経済インサイド】東京の奥座敷「熱海」が華麗に復活したヒミツ

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【経済インサイド】
東京の奥座敷「熱海」が華麗に復活したヒミツ

若い個人旅行客でにぎわう「ゲストハウスMARUYA」1階入り口で営業するカフェ&バー 若い個人旅行客でにぎわう「ゲストハウスMARUYA」1階入り口で営業するカフェ&バー

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 市来さんは東京の大学に進学し、卒業後そのまま熱海に戻らずにコンサルティング会社に就職する。しかし熱海の地域興しを担おうと19年にUターン。地域興しのヒントを得ようと住民に調査したところ、「熱海は何もない」と自信をなくして諦めている人が多いことにショックを受ける。「観光客を呼び込む前に、地元の人に熱海の魅力を再認識してもらいたい」という思いから、熱海市、市観光協会などと協力して、農業など地域資源を活用した体験交流ツアーのほか、熱海銀座商店街で定期的に青空市を開いた。いずれも「地元の人の意識を変えるため」だった。徐々に青空市には人が押し寄せるようになり、出店者の中から商店街の空き店舗を借りて本格的に店を開く人が現れる。今では熱海銀座30店舗のうち空き店舗は2店のみになった。

 人が増えて活気づいたことで周囲も変わり始める。熱海銀座の干物店が地元産の品ぞろえを徹底することで付加価値を高めたほか、駅前の「仲見世商店街」では干物店がカフェに業態転換するなど集客への取り組みが活発化している。「ちょうど商店主の世代交代の時期に重なり、後継者世代が意欲的に取り組むようになった」と街全体が変わろうとしている。住民の意識も変化し、熱海市などの調査によると8割超の人が「以前と比べてよくなった」と回答している。

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