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【酒と海と空と】(2)若手記者が体験 3年目の佐渡「辛口産経」造り 朝メシ抜きが後になって… 

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【酒と海と空と】
(2)若手記者が体験 3年目の佐渡「辛口産経」造り 朝メシ抜きが後になって… 

仕込み使われるタンクの中に入り中を洗う太田記者=新潟県佐渡市の学校蔵 仕込み使われるタンクの中に入り中を洗う太田記者=新潟県佐渡市の学校蔵

明日も早起きに

 少し時間が空き、夕方に麹室に再び入る。ちなみに、この時点で私は自分がボイルされているように感じる麹室が苦痛になっていた。原稿を書いている今、白状しよう。

 これから行うのは麹の温度が上がりすぎないように、よくかき混ぜる「仲仕事」。麹に空気を吸わせ、水分を均一にしていく役割もある。作業に入る前に、「この時が一番弾力があると思うよ」と中野さん。手で麹を触ると、グミのような感触が手に伝わってくる。

 麹をなるべく平らにするため、手でぐりぐりと押し広げていく。聞いているだけでは簡単そうに思えるかもしれないが、なかなかどうして…。箱の隅っこにある隙間を埋めようとしても、どうしても中央がくぼんでいるような感じになってしまう。

 20分ほど没頭し、今日の作業を終えた。中野さんに「明日はどうしますか」と聞かれる。明日の最初の作業、「出麹」は朝が早いため参加するかどうかを聞いているのだ。他の参加者3人から次々と「はい!」と元気な声が飛び出す。自分だけ行かないわけにはいかない、やってやろうではないか。負けじと威勢良く「はい!」と申し出ると、中野さんは「ちゃんと朝ご飯は食べてきてな」とニヤリ。麹室に笑い声が響いた。(太田泰)

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