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【びっくりサイエンス】世界に誇る衛星画像のカラー化技術 無人機との組み合わせで災害対応も

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【びっくりサイエンス】
世界に誇る衛星画像のカラー化技術 無人機との組み合わせで災害対応も

西日本豪雨で浸水した岡山県倉敷市真備町付近。河川沿いに広がる黒っぽい部分が浸水域。JAXAの陸域観測技術衛星「だいち2号」が7月7日未明に撮影した画像をカラー化した(リモート・センシング技術センター提供) 西日本豪雨で浸水した岡山県倉敷市真備町付近。河川沿いに広がる黒っぽい部分が浸水域。JAXAの陸域観測技術衛星「だいち2号」が7月7日未明に撮影した画像をカラー化した(リモート・センシング技術センター提供)

浸水域も明瞭

 そこで、一般財団法人リモート・センシング技術センター(東京都港区)の古田竜一グループリーダーは、合成開口レーダーで取得したモノクロ画像をカラー化する技術の開発に取り組んだ。この努力は実を結び、2013年に世界で初めて成功。すぐに特許を出願し、今年7月に登録された。

 カラー化の作業に必要な時間は、最終的な調整を含めて1時間程度。仕上がりは光学センサーで撮影したカラー画像と遜色なく、分解能もそのままだ。

 モノクロ画像はピクセル(画素)という無数の細かい粒によって構成されている。古田氏によると、個々のピクセルには濃淡があり、カラー化の作業では本来の色を知りたいピクセルごとに、周辺のピクセルとの濃淡の差を比較。これを繰り返すことで全体のカラーが浮かび上がるという。

 7月の西日本豪雨では、まだ雨が降り続いている7日午前0時5分ごろ、深刻な被害を受けた岡山県倉敷市真備町付近を、だいち2号が合成開口レーダーで撮影した。その画像をカラー化したところ、自然豊かな地域を南北に流れる高梁川や、東西に流れる小田川に沿って、既に市街地が浸水している様子が明瞭に浮かび上がった。分解能は3メートルだ。

 古田氏は「今後は色を識別する精度などをレベルアップさせたい。カラー化により、新たな解析手法が生まれることも期待している」と話す。

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