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【オウム死刑執行】元主任検事が語るオウム事件 “抜かずの宝刀”破防法適用見送りに公安関係者「悔しい」

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【オウム死刑執行】
元主任検事が語るオウム事件 “抜かずの宝刀”破防法適用見送りに公安関係者「悔しい」

信仰心の悪用許せぬ

 直後に伊藤氏から主任検事を引き継いだ元検察幹部(66)は、黙秘を続ける信者から供述を引き出すため、捜査員には教義を頭に入れるよう指示した。

 「最初から教義を否定すれば反発されるだけだ」

 地方や他部からの応援を集め、オウム捜査に従事した検事、副検事、事務官は総勢200人超。捜査は難航を極め、サリン事件の実行犯はなかなか特定できなかった。警視庁の幹部が連夜訪れ、「国民が休日を安心して過ごせない。サリン製造の殺人予備罪で立件したい」と要望してきたが、検察側はこれを受け入れなかった。予備罪で有罪が確定すれば、同じ事件で再び裁判にかけられることはない「一事不再理の原則」により、殺人罪で立件することができなくなるためだ。

 大きな転機が訪れるのは、サリン散布実行犯の林郁夫受刑者=無期懲役=の自供だった。林受刑者の供述によって実行犯が明らかになり、事件の全体像が見えた。「彼は自らを反省し、公判を含めて捜査に協力した。検察が選択した無期という求刑は苦渋の決断だが、間違っていなかったと思う」

 一流大学を卒業したエリートたちがなぜオウムの教義にひかれたのか。元検察幹部は「若者たちが宗教に救いを求めるのは否定されるものではない。だが、純粋な信仰心を悪用することは到底許されるものではない」と振り返った。

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