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【中東ウオッチ】困難暗示したトルコ大統領選 反米?協調?エルドアン氏再選で米国と波乱含み

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【中東ウオッチ】
困難暗示したトルコ大統領選 反米?協調?エルドアン氏再選で米国と波乱含み

エルドアン大統領をあしらった選挙用バス=アンカラ市街 (佐藤貴生撮影) エルドアン大統領をあしらった選挙用バス=アンカラ市街 (佐藤貴生撮影)

 トルコで6月24日に行われた大統領選で、現職のエルドアン大統領が再選を果たした。投票率は約87%と国民は高い関心を示し、同氏の得票率は52・6%とかろうじて過半数を制するにとどまった。エルドアン氏の強権統治に対する賛否が国を二分している形で、投票日には有権者同士が言い争う場面にも出くわした。トルコの政治体制が変わる歴史的選挙は、世論の対立の深刻さを見せつける機会となり、国の行く末の困難を暗示していた。(アンカラ 佐藤貴生)

薄氷の勝利

 投票が始まった6月24日の午前8時過ぎ、首都アンカラ市内の街角で投票を済ませた男性(81)に話を聞いていた。「現状に満足している」と話し、エルドアン氏の支持者だと分かった瞬間、横を通り過ぎようとした女性(58)が足を止め、「エルドアン氏は民主主義の敵よ」と言って男性をにらみつけた。

 大統領選と同時に行われた議会選(定数600)では、政教分離の世俗主義を掲げる共和人民党(CHP)など4党が協力態勢を組み、イスラム色が濃いエルドアン氏の与党、公正発展党(AKP)に立ち向かう構図となった。

 協力に応じた野党はイスラムの価値を重視する党や、トルコ・ナショナリズムを重んじる党など、志向する政策はまちまち。トルコの野党がこれほど結束したのは初めてともいわれ、2003年以来続くエルドアン政権を打倒すべき、との危機感がにじんでいた。

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