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【昭和天皇の87年】遂にロシア軍司令官が降服 世界が称賛した乃木希典の武士道精神

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【昭和天皇の87年】
遂にロシア軍司令官が降服 世界が称賛した乃木希典の武士道精神

画=井田智康 画=井田智康

 それから35年余り。昭和15年6月22日、第二次大戦でフランスを破ったナチス・ドイツは、第一次大戦でドイツがフランスに降伏した因縁の地、コンビエーニュの森にフランス代表を呼び、降伏文書に調印させた。

 それを知った昭和天皇は、こう言って嘆息した。

 《何(ど)ウシテアンナ仇討メイタコトヲスルカ、勝ツトアヽ云フ気持ニナルノカ、ソレトモ国民カアヽセネハ承知セヌノカ、アヽ云フヤリ方ノ為メニ結局戦争ハ絶エヌノデハナイカ》(昭和天皇実録27巻124頁)

(社会部編集委員 川瀬弘至 毎週土曜、日曜掲載)

(※1)機密日露戦史は、陸軍中将の谷寿夫(ひさお)が陸軍大学の教官時代、兵学講義の教科書として著作したテキスト。公刊戦史にない史料や、日露戦争従軍者らの証言も含まれ、戦史研究における資料的価値は高い。戦前は一般に公開されなかったが、戦後にその存在が明らかになると、歴史研究者や小説家らが参考にするようになった。昭和43~47年に産経新聞夕刊で連載された司馬遼太郎の「坂の上の雲」も、機密日露戦史を参考にしている。ただ、著者の谷は第3軍司令部の一次史料(参謀日記など)をほとんど利用せず、多くを第3軍に批判的な軍関係者の回顧談などに依拠していた。このため幾つか事実誤認があり、日露戦争で第4軍参謀長を務めた上原勇作(のち元帥陸軍大将)も「客観性に欠ける」などと批判していた。

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