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【衝撃事件の核心】狙われた建設業界の「一人親方」 チェック甘い労災保険制度につけ込む公金詐取の巧妙な手口

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【衝撃事件の核心】
狙われた建設業界の「一人親方」 チェック甘い労災保険制度につけ込む公金詐取の巧妙な手口

 そして、東京都内の病院を訪れて診察した医師にこう訴えたという。

 「足場から落ちて全身を打ち付けた」

 さらにありもしない事故の状況について、「クレーン車での作業中、ぬれた足場から足を踏み外して3・5メートルの高さから転落した」などと説明。医師をだますことに成功し、「けがのために働けなくなった」とする労災認定に必要な診断書を手に入れた。

 その後、男は組合を通じて、渋谷区の労働基準監督署に休業補償給付のために必要な請求書などを提出。5カ月間にわたって休業補償給付の不正受給を続けた。

 東京労働局から不審なケースとして調査を依頼された労基署が調べ、男の不正が発覚。労基署の告発を受けた警視庁捜査2課の捜査によって犯行の全容が判明し、不正のノウハウが共有されている可能性が浮上した。

 男の逮捕からさかのぼること3週間前の5月10日、同様の手口で休業補償給付約330万円をだまし取った詐欺容疑で、捜査2課に逮捕された会社員の男(41)が知り合いで、「会社員の男がノウハウを伝授していた疑いがある」(捜査関係者)という。

 ある警察幹部は「一人親方として労災に加入する際の本人確認が不十分。負傷につながる事故があったかどうかの検証が行われた形跡がない」と指摘し、「チェック機能の甘さが不正の温床になりかねない」と警鐘を鳴らしている。

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