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【衝撃事件の核心】新幹線殺傷 親子の軋轢で孤立、仕事で挫折し引きこもり… 親族証言やメモから浮かぶ男の「暴力性」

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【衝撃事件の核心】
新幹線殺傷 親子の軋轢で孤立、仕事で挫折し引きこもり… 親族証言やメモから浮かぶ男の「暴力性」

小島一朗容疑者が祖母と同居していた部屋。手前に祖母、奥に小島容疑者が寝ていた=愛知県岡崎市(上田直輝撮影) 小島一朗容疑者が祖母と同居していた部屋。手前に祖母、奥に小島容疑者が寝ていた=愛知県岡崎市(上田直輝撮影)

挫折

 自立支援施設では率先して家事を手伝い、職員の指導にも素直に応じた。施設代表の70代男性は「自分から話しかけるタイプではないが、人とうまく付き合おうとしていた」

 勉強にも真面目に取り組み、電気工事士など複数の資格を取得。定時制高校、職業訓練校を経て平成27年、埼玉県の機械修理会社に就職した。就職時、年配の入所者から背広をプレゼントされたといい、周囲に馴染んでいた。

 しかし、就職先では人間関係のトラブルなどで1年足らずで退社。その後は「唯一慕っていた」(親族)という母方の祖母宅に身を寄せ、部屋に引きこもった。

 部屋では祖母とベッドを並べた。「こんな生活情けない。こういう生き方はしたくない」と自嘲する一方で「また仕事をして、挫折するのが怖い」「僕はこの世に適応しない」-などと、祖母には本音を打ち明けた。

自殺願望

 自殺をほのめかして家出を繰り返した。自殺用のロープを持ち、祖母が止めても「(長野県の)姨捨山(おばすてやま)で死にたい」などと飛び出していく。そのたびに警察に保護されるなどして戻り、一時は精神的な不調をきたして病院に入院した。

 部屋には殺人と罪の意識を取り上げたドストエフスキーの「罪と罰」などの文学作品や、哲学者ハイデッカーの「存在と時間」が並び、自筆のノートには自らの暴力性をつづった。

 「私は暴力がいけないことだというのは分かっている。しかし私は自分自身の正義の方を優先したい」

 新たな就職先を約1カ月で退職した直後の昨年12月、「自由になりたい」と言い残して行方不明になった。祖母がキャッシュカードを渡しておいた口座からは毎月約10万円が引き出され、今年4月に残高が底をついた。その約2カ月後、長野県内での野宿生活を経て、刃物を持って新幹線に乗り込んだ。

 「人に殺されるのは最低の死に方だ」。かつて祖母にこう語っていたという小島容疑者はなぜ女性を襲い、立ち向かう兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん(38)に馬乗りになり、刃物を振り下ろしたのか。神奈川県警が動機などの解明を進めている。

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