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御用邸のまち「葉山」に最初に別邸を築いた有栖川宮家

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御用邸のまち「葉山」に最初に別邸を築いた有栖川宮家

旧有栖川宮別邸跡に建てられた神奈川県立近代美術館の葉山館=神奈川県葉山町(外崎晃彦撮影) 旧有栖川宮別邸跡に建てられた神奈川県立近代美術館の葉山館=神奈川県葉山町(外崎晃彦撮影)

 葉山御用邸に加え、旧北白川宮別邸、建物が現存する旧東伏見宮別邸(イエズス孝女会修道院旧館)など皇室の別荘(別邸)が集中する神奈川県葉山町に、皇族として初めて別邸を置いたのは有栖川宮家だとされる。旧有栖川宮葉山別邸は明治23~24年に設置され、宮家断絶後に高松宮家に引き継がれた。跡地は平成15年に神奈川県立近代美術館の葉山館となっている。

 葉山に別邸を置いた有栖川宮熾仁(たるひと)親王は、天保6(1835)年に生まれた。明治天皇の信頼が特に厚く、戊辰戦争では新政府軍を率いて江戸城の無血開城を実現。明治23~24年、皇族として初めて葉山に別邸を置いた。

異母弟が引き継ぎ

 25年に明治天皇の嫡母に当たる英照皇太后が、26年には皇太子時代の大正天皇が、この別邸に滞在。皇室侍医であったドイツ人医師ベルツの進言もあり、明治天皇も葉山の地を気に入り、有栖川宮別邸の隣接地に27年、葉山御用邸が創設されたと伝えられる。

 熾仁親王は28年に死去。異母弟の威仁(たけひと)親王が宮家を継いだ。威仁親王はそれ以前の24年、英国留学の経験を買われ、来日したロシア帝国のニコライ皇太子の接待役を明治天皇の名代として命じられており、やはり明治天皇の信頼が厚かったとされる。

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