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【昭和天皇の87年】若き皇太子の決意「今はどん底。日本を導いていかなければ…」

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【昭和天皇の87年】
若き皇太子の決意「今はどん底。日本を導いていかなければ…」

画=筑紫直弘 画=筑紫直弘

 同じ日、皇居の地下10メートルにある御文庫附属室では、昭和天皇の臨席の下、枢密院会議が開かれていた。

 《十一時五十分、天皇は会議を中断し、会議場に隣接する御休所に移られる。正午、昨夜録音の大東亜戦争終結に関する詔書のラジオ放送をお聞きになる》(昭和天皇実録34巻51頁)

 不敗であった神国日本の、初の敗戦を伝える自身の声。このとき、昭和天皇は44歳。国民の慟哭が列島を包み込む中で、何を思ったことだろう。

 昭和天皇がいなくても戦争は起きたが、昭和天皇がいなければ戦争は終わらなかった。「自分はいかになろうとも、万民の生命を助けたい」とした終戦の聖断が、日本を救ったのだ。

 この聖断がいかなる覚悟のもとに下されたか。それを知るには、44年前の誕生時にさかのぼって、昭和天皇が歩んだ激動の日々をたどらなければならない--。

(社会部編集委員 川瀬弘至 毎週土曜、日曜掲載 来週からは昭和天皇の幼少期をふり仰ぐ「運命の皇子」編を連載します)

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