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暴行を受けて流産、持病の薬を禁じられ… 難民認定、台湾で一時保護の黄燕氏が「中国の人権に関心を」と訴え

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暴行を受けて流産、持病の薬を禁じられ… 難民認定、台湾で一時保護の黄燕氏が「中国の人権に関心を」と訴え

中国の警察に連行された状況について語る黄燕氏=5月31日、台北(田中靖人撮影) 中国の警察に連行された状況について語る黄燕氏=5月31日、台北(田中靖人撮影)

 【台北=田中靖人】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から難民認定を受け、台湾当局に一時保護された黄燕氏(47)が1日までに、産経新聞の取材に応じた。黄氏は日本での保護を希望しており、「日本政府に中国の人権問題にもっと関心を持ってほしい」と訴えた。

 黄氏は湖北省出身のキリスト教徒。知人の牧師が「違法な」布教活動で裁かれた裁判を2005年に傍聴したことで、著名な人権派弁護士、高智晟氏と知り合った。警察に軟禁された高氏から当局批判文書を託されてネット上に投稿し、公安当局から嫌がらせを受けるようになったという。

 軟禁や拘束は政治警察に相当する公安省国内安全保衛局によるものが多く、回数は「数知れない」。「理由も告げずに口をふさがれて連行され、22日間拘束された」こともあった。暴行を受けて流産したり、拘束中に持病の薬の服用を禁じられたりした。黄氏は傷だらけの両足の写真を示し「生きていくのがつらかった」と涙を浮かべた。

 かくまわれた親類宅が警察に包囲され、親類が黄氏の携帯電話を近くの駅に放置したところ「黄燕は駅にいる」と警察が一斉に移動していったこともある。スマートフォンの表示が全て文字化けしたり、米国在住の親族に送ったメッセージが削除されたりと通信手段も妨害を受けた。がんを患っており、公務執行妨害での拘束を終えた16年末、米国の人権団体の支援でタイに出国。タイでも「イヤホンを付けた2、3人の私服の若い男」に後をつけられた。

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