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【ソウルから 倭人の眼】バラ色の理想と厳しい現実…「南北融和」で沸いた韓国が背負わされた重荷とは

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【ソウルから 倭人の眼】
バラ色の理想と厳しい現実…「南北融和」で沸いた韓国が背負わされた重荷とは

板門店宣言に署名し、笑顔で抱き合う北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)と韓国の文在寅大統領=4月27日、板門店の韓国側施設「平和の家」(韓国共同写真記者団・共同) 板門店宣言に署名し、笑顔で抱き合う北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)と韓国の文在寅大統領=4月27日、板門店の韓国側施設「平和の家」(韓国共同写真記者団・共同)

 北朝鮮という現実に加え、韓国は別の問題を直視せねばならない状況に追い込まれている。経済だ。

日本、世界は好況なのに

 経済協力開発機構(OECD)による景気先行指数の調査で、韓国だけが昨年5月から今年2月まで9カ月連続で下落を記録した。OECD加盟35カ国の平均が2016年7月から上昇し、景気拡大を続ける中、韓国だけ後退しているという。韓国メディアの多くが懸念を込め報じている。

 これ以外にも「韓国経済のみ苦戦」を示す統計が相次いでいる。製造業の雇用減少、最悪の失業者数などだ。同時に、韓国とは逆に人手不足の日本で、定年延長する企業が増えていることが「韓国とは対照的だ」(韓国紙)と強調され、「現在の世界経済は困難どころか金融危機以降10年で最高の好況だ」と取り残される韓国経済への不安は高まっている。

 文在寅政権は南北関係での高い支持に比べ、経済や国民生活の面での支持は低い。金正恩氏の融和的なパフォーマンスに韓国民の多くは、何となく南北和解や統一に希望に満ちた夢を描いた。だが、一方では文在寅政権以下、北朝鮮の人権問題や独裁体制などの現実からは目をそらしている。

 理想はバラ色なのだが、韓国の現実は相変わらず厳しい。隣で日本が人手不足に悲鳴を上げているのを、ただ、うらやましそうに眺めているしかない。認めたくなくても、これも韓国が直面している現実である。

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