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【野口裕之の軍事情勢】北朝鮮を交渉のテーブルに着席させたのは外務当局にあらず 諜報機関だった!

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【野口裕之の軍事情勢】
北朝鮮を交渉のテーブルに着席させたのは外務当局にあらず 諜報機関だった!

5月10日、首都ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地で北朝鮮に解放された米国人3人を出迎え、報道陣の前で話すトランプ米大統領(AP=共同) 5月10日、首都ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地で北朝鮮に解放された米国人3人を出迎え、報道陣の前で話すトランプ米大統領(AP=共同)

 《リビア方式》を粗々お復習いすると-

 《2003年、イラク戦争開始と同時に、カダフィ政権は米英に大量破壊兵器を放棄する意向を伝え、合意に至る。その後、リビア国内の査察と核関連施設の全面接収を行い、核・化学兵器や中距離弾道ミサイルの放棄→海外搬出→完全廃棄が確認され→制裁解除と経済支援を行った》

 《完全かつ検証可能で不可逆的な非核化》の成功例で、軍事圧力と金融を含む各種制裁の成果といえよう。しかし、今ひとつ成功を導いた最大要素の一つは諜報機関の暗躍であった。

 すなわち、水面下の下交渉+リビア国内の査察+核関連施設の全面接収などを、CIA(米中央情報局)とMI6(英秘密情報部)が担った。交渉決裂を何よりも恐れ+強引さを欠き+妥協案に前のめりになり+交渉に時間をかける外務当局は完全な脇役に回った。核・ミサイル問題では「無力の歴史」を積み上げてきた国際機関も単なる「協力者」扱いにされた。

 並行して、カダフィ政権が謀ったパンナム機爆破事件(1988年)の遺族に補償金を支払わせた。爆破事件の死者270人中、米国人は190人、英国人は43人で、CIAとMI6は日頃の「チームワーク」を遺憾なく発揮し、リビアを締め上げた。

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