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【平成の証言】「ひばりに引退はありません。ずっと歌い続けて…」(元年1~7月)

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【平成の証言】
「ひばりに引退はありません。ずっと歌い続けて…」(元年1~7月)

「不死鳥コンサート」で東京ドームのステージに立った美空ひばりさん=昭和63年4月11日 「不死鳥コンサート」で東京ドームのステージに立った美空ひばりさん=昭和63年4月11日

 平成が終わる31年4月30日まであと1年。私たちが受け止め、発した言葉は時代の証言となって「あのとき」をよみがえらせます。今後1年、平成の証言を、元年からひと月刻みで振り返ります。

平成元年1月

 「ここに、皇位を継承するに当たり、大行天皇の御遺徳に深く思いをいたし、いかなるときも国民とともにあることを念願された御心を心としつつ、皆さんとともに日本国憲法を守り、これに従って責務を果たすことを誓い、国運の一層の進展と世界の平和、人類福祉の増進を切に希望してやみません」(天皇陛下)

 昭和天皇崩御から2日後の1月9日、即位後朝見の儀。新天皇としての初めてのお言葉は、昭和天皇までの文語調から平易な表現に改められ、国民に時代が変化したことを気づかせた。陛下はお言葉の草案に何度も手を加え、推敲(すいこう)を重ねられたという。

 「皆さんとともに」。そのご姿勢は、東日本大震災などのわが国が経験した幾多の試練でも貫かれ、国民とともに歩む皇室像が結ばれている。新しい時代「平成」は、陛下の新しいお言葉とともに始まった。

元年2月

 「頼むから仕事をさせてくれ」(手塚治虫さん)

 生涯に15万ページの漫画を描き、国産初の長編連続テレビアニメも手がけた「漫画の神様」は、病床でも仕事への執念を持ち続けた。これは松谷孝征・手塚プロダクション社長が聞いた最後の言葉。自分が自宅にいると思い、起き上がって隣の仕事部屋へ行こうとしていたのだという。9日、胃がんのため60歳で死去。

 代表作に「鉄腕アトム」「火の鳥」「ブラックジャック」など。締め切りに追われる壮絶な仕事ぶりは伝説に。影響力は漫画だけでなく、今も多方面に及ぶ。

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