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【昭和天皇の87年】タトヘ逆臣トナリテモ… 陸相に“決起”迫る強硬派将校

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【昭和天皇の87年】
タトヘ逆臣トナリテモ… 陸相に“決起”迫る強硬派将校

画=筑紫直弘 画=筑紫直弘

(※1)南洲翁こと西郷隆盛は、明治10年の西南戦争で旧薩摩藩士にかつがれて挙兵し、政府軍に敗れ自刃した。明治維新の元勲であり、皇室尊崇の念が強かった西郷だが、挙兵により「逆賊」とされ、官位を褫奪(ちだつ)された。しかしその後、西郷をしのぶ明治天皇の意向もあり、明治22年の大赦でゆるされて正三位を追贈された。

(※2)ノモンハン事件は1939(昭和14)年5~9月、満州とモンゴルの国境で発生した関東軍とソ連軍の軍事衝突。不拡大方針をとる日本政府と陸軍中央に対し、関東軍は作戦参謀の辻政信らを中心に越境攻撃を計画、独断専行した。だが、ソ連軍の猛攻を受け、結果的に計1万7400人余の死傷者を出して敗退した(のちにソ連軍も大損害を受けていたことが判明)。それ以前にも関東軍は一部将校による独断専行が多く、陸軍中央はノモンハン事件後に人事を一新。二・二六事件後の粛軍に尽力した梅津美治郎を軍司令官とした。梅津はその任を果たし、以後、関東軍の統制違反はほとんどなくなった。

【参考・引用文献】

○竹下正彦「機密作戦日誌」(軍事史学会編『大本営陸軍部戦争指導班 機密戦争日誌』新装版下巻所収)

○林三郎「終戦ごろの阿南さん」(雑誌『世界』昭和26年8月号)

◯宮内庁編『昭和天皇実録』34巻

○雑誌『世界』昭和26年8月号所収の高木惣吉「連合軍進駐の前後」

◯外務省編『終戦史録』(官公庁資料編纂会)所収の「大井篤手記」

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