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【加藤達也の虎穴に入らずんば】金正恩氏の究極目標は命とカネ 東アジアの未来握る日本

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【加藤達也の虎穴に入らずんば】
金正恩氏の究極目標は命とカネ 東アジアの未来握る日本

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(右端)=27日(共同) 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(右端)=27日(共同)

 日本とも「対話の用意がある」と言いだした北朝鮮をめぐり、専門家や政府内でも見解が分かれる問題がある。北朝鮮はなぜ、急に対話に転じたのか? 北朝鮮への対処策を探る上で重要な基本課題である。

 日本では主に2つの見方がある。1つは、経済制裁と米国による軍事圧力の効果を前提とする見方。北の転換を、経済が干上がり生命の危険も感じた金正恩氏が窮余の策として選んだ結果だとみる。

 もう1つは、制裁の効果は限定的か、ほぼ無意味で軍事についても「反撃を恐れた米国は北を攻撃できない」と北が見きったとの見立てによる。この説では、北の転換は核と大陸間弾道ミサイル(ICBM)を「完成」させたことで自信を強め、機が熟したとみた正恩政権がスケジュールに沿って戦略的に外交を積極展開した-と説明される。

 いずれにせよ確実なことは父、金正日総書記の没年(70歳)まで生きたとしても、正恩氏は、長い“未来”があると見越しているだろうということだ。生命の保証を得られなければ元も子もないし、経済モデルとしているとみられる中国流の改革開放へ向かった場合でも、経済が発展しなければ独裁者の地位も揺らぎ、暗殺されるかもしれない。

 結局のところ正恩氏は、米国と日本にそれぞれ、命とカネの保証、確約を求めるため、動き出さざるを得なかったのではないか。

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