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【野口裕之の軍事情勢】シリア攻撃に秘めた米軍の北朝鮮防空網向け「威力偵察」

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【野口裕之の軍事情勢】
シリア攻撃に秘めた米軍の北朝鮮防空網向け「威力偵察」

14日、シリアへの軍事攻撃が始まり、首都ダマスカス上空を飛ぶミサイル(AP=共同) 14日、シリアへの軍事攻撃が始まり、首都ダマスカス上空を飛ぶミサイル(AP=共同)

 北朝鮮は米軍を本気にさせれば、105発というシリア攻撃で使われたミサイル数に、ゼロが幾つも付く文字通りケタ外れの飽和攻撃を受ける。

 北朝鮮は核のみならず化学兵器開発もやめず、シリアに化学兵器・ミサイル関連製品と技術者をセットで密輸・提供してきた事実は、国連安全保障理事会・北朝鮮制裁委員会専門家パネルの報告書でも明らか。シリア攻撃は、シリアへの「ケジメ」であるとともに、北朝鮮に対する「ケジメ」予告宣告なのだ。

「カダフィ大佐の最期」想起させたシリア攻撃

 一方で、保守系の安全保障関係者ですら「カダフィ大佐の血だらけの最期」が北朝鮮・朝鮮労働党の金正恩委員長にもたらした悪影響を主張し、シリア攻撃を下策と断じている。

 こうした意見に筆者は懐疑的だ。「血だらけの最期」に至る過程を振り返る。

 国連安保理が反政府勢力を鎮圧するカダフィ政権に軍事制裁決議を採択し、仏英米軍を主力とする多国籍軍がリビア政府軍を攻撃。反政府軍に追われたカダフィ大佐が2011年10月に拘束→殺害され、42年間続いたカダフィ政権が崩壊した。リビアとは「反米同志」関係で、ミサイルや核物質を密輸していた北朝鮮の金正日・正恩父子はカダフィ大佐の血まみれの最期に、「明日のわが身」を想像したとしても不思議はない。

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