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【経済インサイド】「マグロ好みの食感」とは? 日本水産の完全養殖はこれが“切り札”だ

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【経済インサイド】
「マグロ好みの食感」とは? 日本水産の完全養殖はこれが“切り札”だ

初出荷間近の完全養殖マグロを紹介する日本水産の小林雄二執行役員=3月7日、東京都港区白金台の八芳園(山沢義徳撮影) 初出荷間近の完全養殖マグロを紹介する日本水産の小林雄二執行役員=3月7日、東京都港区白金台の八芳園(山沢義徳撮影)

 一方で、太平洋に生息するクロマグロの親魚の推計資源量は約1万7000トン(26年)と、半世紀前の16万トンから激減した。水産庁が今年1月、マグロ漁獲枠の国際合意を厳守するために罰則付きの法規制を導入したニュースは記憶に新しい。天然の稚魚を育てる「養殖」と異なり、養殖魚の卵を成魚まで育てる「完全養殖」は、水産資源を保護しながらおいしいマグロを将来にわたって食べ続けるための有力な手段だ。

 それだけに、近畿大水産研究所が14年に世界初のマグロ完全養殖に成功すると、国内外で養殖事業を展開する水産大手がこぞって追随。天然稚魚による養殖の拡大を規制する国の方針もこの動きを加速させた。マルハニチロは27年に、極洋も飼料メーカーとの合弁会社で29年に出荷を始めた。

 マグロ完全養殖の研究を19年に始めた日本水産は4番手となったが、養殖の餌にする生魚を独自に開発した配合飼料などに置き換えることでコストや給餌の手間を軽減することに成功した。

 完全養殖マグロは、卵から3~3年半かけ、40キロほどに育ったところで出荷する。稚魚のうちは、餌として養殖したキスなどの小魚を与えるのが一般的だ。この場合、餌の養殖をマグロの生育度合いに合わせる必要があり、生魚を扱うゆえの手間もかかる。

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