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【江藤詩文の世界鉄道旅】トルコ・イスタンブールの交通(4)夕暮れの紫に染まり 街並みに溶け込む路面電車

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【江藤詩文の世界鉄道旅】
トルコ・イスタンブールの交通(4)夕暮れの紫に染まり 街並みに溶け込む路面電車

イスタンブールが紫に変わる時間がやってきた。路面電車に乗るならこの時間がおすすめ イスタンブールが紫に変わる時間がやってきた。路面電車に乗るならこの時間がおすすめ

 路面電車のある街が好きだ。目的もなく乗車して、通学する学生や家路を急ぐビジネスマン、スーパーの買い物袋を提げた女性など、地元の人たちの暮らしぶりを垣間見るのも楽しいし、車体と街並みの距離が近く、車窓を眺めるのもまた楽しい。やや方向音痴気味(いくら旅を重ねてもまったく改善の兆しがない!)のため、どこにいるのか土地勘をつかみづらい地下鉄より、のんびりと進み景色の見える路面電車が安心、という実用的な側面もある。

 乗らずに車体を鑑賞するなら、やはりヨーロッパに利があるだろう。ふわっと黄色い街灯の下、趣のある石畳を走る路面電車の美しさといったら。そういえばチューリヒで見た粉雪と路面電車の組み合わせもまた絶景だった。

 で、トルコのイスタンブール。ヨーロッパ大陸とアジア大陸にまたがる世界で唯一のこの都市は、中東らしさを主軸に置きながらも、オリエンタリズムやヨーロッパのエスプリが混じり合ったエキゾチックな雰囲気が魅力だ。「特に夕暮れは、イスタンブール全体が独特の色に染まる」。そう教えてくれたのは、流行のレストランでひとり、昼間から白ワインを開けていたイスタンブール女性。余談だが、トルコはムスリム(イスラム教徒)の国だけれど、ビールもワインも造っているせいもあるのか、飲酒にはけっこうユルい。女性の社会進出も比較的しやすいそうで、私が出会った女性たちは、カラーリングした髪をスカーフで隠すこともなく、メイクをバッチリ決めてファッショナブル、お酒も煙草もとなかなかの自由ぶりだった。市内の主要スポットを網羅した路面電車の車内には、そんなおしゃれなトルコ女性もたくさん乗車している。

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