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【ソウルから 倭人の眼】日本は焦らねばならないのか 米朝会談めぐる日本の“孤立”に韓国は期待?

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【ソウルから 倭人の眼】
日本は焦らねばならないのか 米朝会談めぐる日本の“孤立”に韓国は期待?

米朝首脳会談についてのニュースを報じる大型ビジョン=9日夕、東京都千代田区 米朝首脳会談についてのニュースを報じる大型ビジョン=9日夕、東京都千代田区

 北朝鮮のすり寄りに過去何度も裏切られ続けてきた韓国では、今回は保守派を中心に慎重論や冷めた見方もある。盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の腹心で、第2回南北首脳会談(07年)で訪朝した文在寅(ムン・ジェイン)大統領には過去の教訓もある。

 しかし、現在の韓国には以前に感じたような雰囲気がある。2000年の南北首脳会談が決まったときのムードだ。当時に比べ慎重さはうかがえるが、当時言われた「バスに乗り遅れるな論」のような風潮だ。それを象徴しているのが「日本の焦燥感、疎外感」を決めつけるかのような韓国の日本への優越意識だ。

バラ色の夢よ、今度こそ

 当地で状況を見つめていて、別にバスに乗り遅れてもいいと思う。安全かどうか分からないバスに無理に乗ることはないし、日本は最悪も想定できる国だ。

 ところで、4月末に南北首脳会談が控える中、奇妙なことがあった。文大統領にノーベル平和賞を受賞させようと弁護士協会など約120の団体が「ノーベル平和賞推進委員会」の結成計画を発表したのだ。トランプ米大統領や金正恩委員長との共同受賞も進める計画だった。北朝鮮の人権問題を度外視して。

 しかし、世論が反発し大統領府に抗議。さすがの大統領府も2回にわたり「文大統領とは無関係で、望ましくない」などと迷惑気味に立場を発表した。結局、委員会は1日で解散宣言し、金大中氏に続くノーベル平和賞受賞というバラ色の計画は、将来に持ち越しとなった。「孤立に焦る日本」を横目に韓国では楽観的な人々が夢を見ている。

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