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【田村秀男のお金は知っている】トランプ外交の本質は“差し”での取引 安倍首相の地盤弱体化は危険

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【田村秀男のお金は知っている】
トランプ外交の本質は“差し”での取引 安倍首相の地盤弱体化は危険

トランプ政権下の米国の対外貿易赤字 トランプ政権下の米国の対外貿易赤字

 香港不動産業の盟主と称されてきた長江和記実業の李嘉誠主席(89)が現役を退く。李氏のビジネス哲学は徹底した収益至上主義で、李氏自身があらゆる労苦をいとわない。専制君主そのもので、気に入らなければ部下をばっさり切る冷徹さは際立つが、気さくに人に会い、会話し、決して逃げない。(夕刊フジ)

 1997年7月の英領香港の中国返還の際には、中国の香港駐在員のために豪勢な官舎を寄付したばかりか、しばらくの間、夜には自ら必ず官舎に足を運び、御用をうかがったものだ。

 同じ不動産王上がりのドナルド・トランプ米大統領も目的達成のためには手段を選ばない。李氏は政治と距離を置いたのだが、トランプ氏は政治家になり、政治と外交を不動産ビジネス化した。

 トランプ政権では米金融界の代表格だった国家経済会議(NEC)のコーン委員長が辞任を表明したし、大手石油資本、エクソン・モービル会長だったティラーソン氏が国務長官解任となった。トランプ氏が動揺の色を見せないのは、不動産王の面目躍如と言うべきか。

 コーン氏辞任には鉄鋼・アルミ報復関税、ティラーソン氏更迭には北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談開催がからむ。トランプ氏自身が目指すゴールの邪魔者は不要、というわけだ。

 自由貿易主義や伝統的な米国外交路線をあてにしてきた日本の当局者は、大いに戸惑っているのだが、相手は名うての不動産ビジネスマンなのだ。

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