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【原発最前線】先見えぬ福島原発「トリチウム処理水」 海洋放出反対の漁連「悪者にされる」

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【原発最前線】
先見えぬ福島原発「トリチウム処理水」 海洋放出反対の漁連「悪者にされる」

福島第1原発構内に並ぶトリチウム処理水のタンク=平成29年12月1日(東京電力提供) 福島第1原発構内に並ぶトリチウム処理水のタンク=平成29年12月1日(東京電力提供)

「陸上保管がいい」と漁連

 一方、規制委の更田豊志(ふけた・とよし)委員長は「希釈して海洋放出が現実的に取り得る唯一の手段」とし、「ほかに手段があるかのような議論が進められることは甚だ心外。いまだに決定がなされないことを憤っている」(昨年12月27日の記者会見)と述べた。また、地元への説得について「東電の問題。委員会での議論の問題ではなく、東電がこれしかないからやらせてくださいと言うようにならない限りだめだ」(同)と踏み込んでいる。

 しかし、東電の廃炉・汚染水対策最高責任者の増田尚宏氏は、産経新聞の取材に「処理方法については、国のご指導をいただきながら決めていく必要がある」と述べ、小委員会の結論を待つ姿勢を示しており、東電が主体的に処理方法を提唱する状況にはなっていない。

 海洋放出に反対する福島県漁連の野崎哲会長は「トリチウム処理水は陸上保管こそがリスクが少ない」とする考えを表明。また、「事故前にも、トリチウムを含んだ水を海洋放出していることについて聞いていなかった」と東電の対応に不満を示し、海洋放出については「事故による汚染がようやく落ち着いてきたのに、改めて汚染されたものを流すのは反対だ。規制委はそもそも提案型の組織ではない」と反発している。

「決定押しつけられている」

 福島県原子力安全対策課の担当者は「トリチウムを含んだ排水は事故前も海洋放出されていたが、事故後は『汚染水』を処理したもので、風評被害の点では一緒にはならない」と漁連の反発に理解を示す。

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