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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】民族に染まった平昌五輪 金与正氏は「感性独裁」の主導者

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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
民族に染まった平昌五輪 金与正氏は「感性独裁」の主導者

平壌で朝鮮人民軍最高司令部の「休戦協定白紙化」の声明を発表する金英哲偵察総局長=2013年3月(朝鮮中央通信=朝鮮通信) 平壌で朝鮮人民軍最高司令部の「休戦協定白紙化」の声明を発表する金英哲偵察総局長=2013年3月(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

 そうしたなか、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権に近い政界からは五輪に続く南北スポーツ交流のアイデアが続出している。代表的なのは文大統領の側近として知られる朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長で、朴市長は「ソウル-平壌サッカーの復活」を提案している。

 「ソウル-平壌サッカー」は朝鮮半島の日本統治時代の1929年に始まり、46年まで続いた親善試合だった。朴市長はかねてからこの復活を主張。これに呼応するように、五輪開会式出席のため訪韓した北朝鮮の金永南(ヨンナム)・最高人民会議常任委員長も韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相に「ソウル-平壌サッカーの再開」を持ちかけたとされる。

 このほかにも、平昌五輪の開催地、江原道(道は日本の県に相当)の崔文洵(チェ・ムンスン)知事が2021年の冬季アジア大会を北朝鮮と共催することを提案するなど、進歩派陣営ではまるで北朝鮮の核・ミサイル開発の脅威は消失したかのような雰囲気だ。進歩派の有力紙「ハンギョレ」は「南北、文化スポーツ交流から活発化しよう」(社説)と主張し、「凍てついた心を文化が溶かす」などと書いている。

「北か、米国か」

 世界中が平昌五輪の南北対話を北朝鮮の戦術だと理解している。だが、当事国の韓国は違うようだ。

 いまのところ北朝鮮の思惑通りに進んでいる。韓国人は民族に酔い、金正恩氏は「五輪を契機に北と南の強烈な熱望と共通の意思が和解をもたらした」と歯の浮くセリフを発信している。

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