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【野口裕之の軍事情勢】インドネシア高速鉄道計画にみる「日本の良心」と「中国の狡猾」どちらが信用できるか

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【野口裕之の軍事情勢】
インドネシア高速鉄道計画にみる「日本の良心」と「中国の狡猾」どちらが信用できるか

インドネシア西ジャワ州ワナカルタ村で、中国が受注した高速鉄道の「建設予定地」を指さす地主のイダムさん=2017年4月20日(吉村英輝撮影) インドネシア西ジャワ州ワナカルタ村で、中国が受注した高速鉄道の「建設予定地」を指さす地主のイダムさん=2017年4月20日(吉村英輝撮影)

 というのも、ジョコ氏は来年4月に大統領選を控える。今年6月には前哨戦となる主要州の知事選挙もある。「19年の高速鉄道開業」を手柄公約に引っさげて選挙戦を有利に進めたい思惑だった。けれども、それも夢と消えた。

 今年早々、ジョコ政権は計画の練り直しを始めた。何しろ政権公約たるインフラ開発で進んだのは、高速道路や地方の港湾など目立たぬ案件ばかり。高速鉄道のような派手目のプロジェクトは遅れに遅れている。

 反面、日本が円借款で支援するパティンバン港開発やジャカルタの大量高速輸送システム(MRT)構築は大統領選前の完成が見込まれる。特にパティンバン港は5月に着工し、19年3月に部分開港するプランを日本政府がはっきりと伝えている。「海洋国家の復興」を看板にするジョコ政権にとって間違いなく大統領選挙への追い風になる。ジャワ島横断鉄道など大型案件も日本と協議中だ。

 もともとは親日国家インドネシアの政府内で「日本派」が復権の兆しを見せているのである。折しも、今年は両国の国交樹立60周年に当たる。安倍晋三首相や日本政府に宛てて発信した1月20日付《国交樹立60周年に際するジョコ大統領祝辞》の文面も、あながち社交辞令ではなさそうな温かさがにじんでいた。

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